吉村 昭『間宮林蔵』

サハリンは果たして島なのか、ユーラシア大陸と地続きの半島であるのか、という謎を解き明かした人、としてしかしらなかったのですが、サハリン行超過酷。
チェーホフの『サハリン島』を読んだ時も、椎名誠の『シベリア追跡』を読んだ時も思ったのですが、どうしてあんなに蚊がいるのか。
寒さ、異民族、食糧問題etc.旅の苦労は尽きないわけですが、個人的には蚊とかヌカカなどの虫問題で断念しそうです。
せめて、当時の間宮林蔵ゴアテックスの合羽を届けてあげたい。

 吉村 昭『海も暮れきる』

尾崎放哉の晩年、小豆島移住の経緯と亡くなるまでを描いた伝記。筆者自身に結核の闘病経験があるためか、放哉の病状の描写には鬼気迫るものがあります。
放哉は今でいうアルコール依存症だったかもしれないのですが、当時はただ酒癖のとても悪い人とみなされて大変だったのではないかと思います。
没年41歳、奥さんは死に目に間に合わなかったと書かれています。

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面白い特集になりそうで、とっても楽しみです!

『さよなら、アドルフ』と 『Red リターンズ』

急に涼しくなりました。
冷房効き過ぎ。


そういえば、映画見ました。
『さよなら、アドルフ』
『Red リターンズ』
のレンタルDVD二本立て。


『さよなら、アドルフ』はアドルフ・ヒトラー死後のドイツで、ドイツ軍の将校の子供たちがハンブルグのおばあちゃんちまで、子供だけで逃げる話です。長女の14歳ローレちゃんが主人公。軍国教育を受けた彼女の葛藤がテーマです。そりゃー葛藤するだろう。各国に割譲されている状態で、危険に満ちた逃避行の中、ユダヤ人青年に大いに助けられます。ドイツの風景は美しく、ローレちゃん役の女優さんの演技と八等身も素晴らしく。


『Red リターンズ』は前作『Red』の続きです。年金貰う年齢にも関わらず、能力高過ぎ、国家の暗部知りすぎ、で今も特別な監視下に置かれている爺婆=Redな皆さんが主人公の映画です。今作もブルース・ウィリスの筋肉じじいっぷりが素晴らしい。スナイパーのおばちゃん超カッコイイ。どいつもこいつもくえない年寄りばっかりて、大変楽しい映画です。アクション見てスカッとしたい向きにお勧めです。


あとは隙を見て、『ダウントン・アビー』観るんだ。
もらとりあむタマ子』は鈴木慶一が観たいばかりにきっと観る。

前作、Redはこちら。

かばん歌会とpippoさんポエカフェ初参加

昨日かばん歌会は、うまくまわっているクラスの学級会のような、参加者ヒトケタのこぢんまりとしたあたたかい会となりました。
ひさしぶりに会えた方もいて、なんともいいがたいうれしさ。
全員が全員の歌にたっぷりこっくり言及できるゆっくり進行でした。
こんな日もある。


そして、2次会シェ・モアでキーマカレーを食らって補給完了、神保町へ。
Pippoさんのポエカフェ、テーマは尾崎放哉でした。


咳をしても一人 放哉
墓の裏に廻る


で有名な人ですが、生涯については詳しく知らず、体系的に頭に入るありがたい機会でした。
詩歌に親しむ意欲がある方々がこの世にこんなにいたことに、ちょっとじんとしました。
参加された皆様の読みは、放哉の境涯を投影したり、自分の経験や感情と共有地点を探ったり。
皆様のあたたかい読解を聞いて、よごれっちまった俺を認識しました。


放哉の没年は41歳で、早世だったことを知りました。
男は失恋をひきずるなあ、厄年に死ぬなあ、彼の年齢を越えて私は生きているのだなあ。など、色々複雑でした。


レジュメから、気になる句をいくつか。


空に白い陽を置き火葬場の太い煙突
犬をかかへたわが肌には毛が無い
とかげの美しい色がある廃庭
すばらしい乳房だ蚊が居る
花がいろいろ咲いてみんな売られる
あらしがすっかり青空にしてしまった
肉がやせて来る太い骨である


とくに三句目。好きすぎる。
四句目、放哉の生涯を知ったことで読みが変わりました。


早速、尾崎放哉全句集と、吉村昭『海も暮れきる』をポチり、すすめられるままに吉村昭間宮林蔵』をポチり、あ、吉村昭ゾーンやばいわと気付き後で図書館行こう、と思ったら月曜だった。


スペース☆ダンディとアルドノアゼロと。

昨夜、スペース☆ダンディ第20話を視聴しました。
上條淳士描く、みたいなキャラだなー。
ロボがガンダムみたいだなー。
と思ってみていたら、本当に上條淳士大河原邦男でした。
ははは。ゴーカだった。
観終わった後、いつもパッとする素敵アニメです。


小難しい設定も、萌えももうたくさんだ!
暑くて色んなことがよくわからん!
爆発はロマンだ!
といった向きにおすすめです。


今期の他アニメといえば、志村貴子ファンとして、アルドノアゼロを熱く見守っています。
スレイン・トロイヤード君のツリ目がたまりません。
火星騎士フェミーアンさんによる「きついお灸を据えてくれるわ!」(すみませんうろおぼえ大体こんな感じ)という台詞がありましたが、アルドノアの技術を利用した超絶お灸だったらどんどん健康になりそう、というか未来の火星にもお灸あるんですね。
ビバお灸。
戦術が地味…素敵…。

ラブライブ一番くじ

8/2は、何の日かといえば、ラブライブ一番くじの発売日でした。
夏期講習中の息子から、
大宮の「らしんばん」に早朝から並んでくれ、と頼まれたが体力的にきびしいのでパス。
というか、ラブライバーに混じって並ぶとか、母になんの修行をさせるつもりなんでしょう。
ネットで調べてみたら、うちの最寄りの古本市場でも発売されているらしいので、古本売却がてら買いに行った。


開店1時間後でしたが、きれいさっぱり全然なかったです。
開店前に並んでいた8人で、ひと箱全部分け合ったそうです。
アキバでは、前日から並ぶ人がでていたそうですし。


混乱を見越していたアニメイトなどは、一人5枚までの制限をつけて販売したり、なんだかよくわかっていないコンビニでは、箱買いを許してしまったり、並んでいても先頭の数名が全部買ってしまったり。
店先で交換会が開かれるのを黙認した太っ腹な店舗があったり。
これらの情報を私にもたらした古本市場の店員さんも、多分ラブライバー
「まあ、そんなに人気のある作品なんですね」などと、あくまでも息子のお使いプレイを続行しつつ、店員さんに相槌を打つ。
「ええもう、アッツアツっすよ!!」と彼は語ってくれた。


一方息子は、どの駅からも遠い穴場のゲオまで1.2kmの道のりを夏期講習の装備一式(推定10kg以上)を抱えて走ったそうです。
無事にくじを手に入れていた。
運動部で体を鍛えたのが初めて役に立った。
ちゃんと夏期講習にも行ったそうです。すごい執念だ。


「あと1000円あったらラストワン賞まで行けたのに!」
と布団のうえで転げまわって後悔していたが、
おおむね満足のいくグッズが手に入ったようで、なによりだ。


くじで当たったプラカップの使い道がないというので、祭りでもらったいぐさを活けたら超怒られた。