はみだしっ子を大人買いしました。

夏休み用に…と思って、
はみだしっ子』の文庫を全巻大人買い

夏休みの人が家にいたりプール行ったり、
病院行ったり、
夏期講習の人が夜出かけたり、
祭りがあったり、
もう何曜日だかわからないよ、ママン。

大丈夫、まだ水曜日。
おはようございます。

 星が原あおまんじゅうの森

岩岡ヒサエ著『星が原あおまんじゅうの森』の4巻が出ていたので、3巻を買っていないことに気付く迂闊。

岩岡ヒサエ氏の作品の中には、
執着が悪意に代わる瞬間とか、
努力が妄執になっていくとか、
盲信が報われないとか、
マイナスの感情が正面から描かれている。

自分にもありうる小暗い感情。
隣人にもありうるだろう薄暗い悪意。

それらのマイナス感情は、わかりやすいハッピーエンドに決着しないこともあり、通底するテーマは「みんな違ってみんな変、な人々の生きるこの世界でそれなりに共存」というところなのかもしれない、と思う。

絵がとても好き。

 ハルロックな娘

娘、本日は近所の工業高校主催の電子工作講座にダンナ引率で参加中。
夏休み中にもうひとつ、市のイベントの電子工作ワークショップに参加予定で、ハルロック化を深めている。

※説明しよう!『ハルロック』とは、モーニングで連載中の電子工作女子漫画。最近のモーニングでは『チクホー男子』と並んで私が待ちわびる連載である。

私はその隙に、家事をできる限り蓄積。
常備菜をどっかんどっかん作成。
茄子味噌、きゅうりとしめじのナムル、冷おでん。

 『プラトニック・プラネッツ』を大戸屋に忘れてきた話

なつやすみああなつやすみなつやすみ

とりあえず、ルクルーゼのお鍋にどかーんとカレーを作りました。
今日明日の飯を確保して、ちょっと落ち着く作戦。

先日よろよろと入った大戸屋に本を忘れてきた。
よわりめにたたりめとはこのことだ。
息子の通学ルート沿いなので、回収を依頼。
昨日持って帰ってきてくれた。

「おかあさん、ハイこれ、『小説 外務省』」

ええー?!副題が尖閣問題の正体?
外国を長く旅していて、どうしても日本語が読みたくなったときに、この本が本棚にあったら、読んでみるかも…

ちがーう、ぜんぜんちがーう、私が落としたのは
金でもなく銀でもない、
雪舟えま『プラトニック・プラネッツ』ですっ!
書籍、という以外にはほぼ共通点がないです。

ああ、大戸屋開いたら電話しないと…

 田中ロミオ著『灼熱の小早川さん』を読んで。

小学校生活は「佐藤さとる全集」に支えられ、
中学校生活は「赤毛のアン」と「ムーミン」に支えられた。
どちらも新設校だったので、蔵書の数が少なく、図書室の本は辞書と図鑑以外は読破可能だった。


荒れた学校で、善きものでありたい、誰も傷つけなくていいように、誰にも傷つけられなくていいように、アンやスナフキンのように、明るく強くなりたい、と思ったりしていた。
(書いてて具合が悪くなってくる…主にこっばずかしさで…)


高校では見境なく乱読。
ただ、せっかく県立図書館に行っても「クトルゥー神話」ばっかり借りていたので、なんだかなあ、と今になって思うのです。
栗本薫経由、クトルゥー行。
いあいあ。


というようなことが甦ってしまうのは、田中ロミオ著『灼熱の小早川さん』を読み終えたところだからだと思います。


中学校時代に学級崩壊を体験した女の子が「もう廃墟(学級崩壊した荒れ果てた教室)で過ごすのは嫌だ」という決意のもとに、高校ではクラス代表としてガンガンがんばり、それを手伝ううちに自分も変わっていく主人公の男の子、というお話です。
ボーイ・ミーツ・ガール。
それまで要領よく立ち回ってきた男の子が、泥にまみれる瞬間が圧巻です。


ガガガ文庫ですし、『人類は衰退しました』の作者なので、ファンタジー方面に心の準備をしてやすらかに読み始めたのですが、あにはからんや、胸につきささってくる話でした。


お気楽な妖精さん達のせいでほのぼのしてしまっている『人類は衰退しました』ですが、学舎の章のおそろしい暗さで、ダークな物語も抱えている書き手なのであろうなあ、と思っていたのです。
うう、やっぱり。
暗くて重かった。
ある種の児童文学的暗黒。


面白かった!だけではないのですが、長く心に刺さる小説になると思います。


読んでね!と気楽に紹介できない本を貼ります。