忘れる母

娘を保育所に預けようと考え始めた頃、あまりの忙しさに記憶をブロックで失くすことが何度かあり、マジで脳がなにかヤバイのか、と怖くなったことがありました。きっと、処理が必要な情報が、ワタシの頭の容量を超えていたということなのでしょう。
息子は学校から毎日お便りを持って帰ってきます。それを読んで、持ち物をそろえたり、小銭を用意したり、書類を記入したり、イロイロ細々あります。娘を予防接種に連れて行ったり、医療費の控除を申請したり、保育所の入所手続きや面接もあります。息子が怪我をしたので、共済やらスポーツ保険の申請もしなければいけません。もちろん、仕事も待ってはくれません。というわけで、頭がパンクしたようです。
昔、私の母は何度教えてもビデオの録画が出来ませんでした。彼女は決して頭の悪い人ではなく、新しいこともどんどん覚える人でしたが、ビデオの録画や、競馬の仕組みなどはどうしても覚えませんでした。きっとそのあたりをあきらめて、そのかわりに私らの世話をしてくれていたのかなあ、と思いました。