不倫もの三冊。
不倫もの、とくくられたら作者は嫌だろうなあ、と思いつつ。
まず、平田俊子著『殴られた話』を読んだ。
独特の文章で、読んでいる間中心地よくて、内容はさっぱり心地よくないのに。
甘くて冷たいなめらかなものがのどに詰まっているような、そんな気持ちになる文章。
ういろうとか、羽二重餅とか。
- 作者: 平田俊子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/11/05
- メディア: 単行本
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つぎに、よしもとばなな著『もしもし下北沢』。
これまた女癖の悪いバンドマン登場。
- 作者: よしもとばなな
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2010/09/25
- メディア: 単行本
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どの登場人物にも全く感情移入できない、すごい話。
登場人物の80%位が不倫をしている、またはしていた。
- 作者: 江國香織
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2000/04/26
- メディア: 単行本
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そうか、そのような層を狙った装丁なのかもしれない、と思ってみたりした。
その前は『死の棘』を読んでげんなりしたりしていたので、
次はぜひ、非不倫ものを借りてこようと思う。