このところ面白かった本。

水城せとな黒薔薇アリス

19世紀ウィーン(でよかったかな)、
大正と服装の書き込みが
素晴らしく、もうほんと絵が大好き。
もちろん、入り組んだストーリーも大好き。
第二部が楽しみです。

池澤夏樹『氷山の南』

氷床のコアとか極地大好き!という方(俺だ)には、
おすすめです。
南極の氷で作ったオンザロックをごちそうになったことが
あります。ふふふ。
主人公の若者がしっかりしすぎだが、
息子もこのようにすくすく育って
遠くまで行ってくれるといいと思いました。


冲方丁『光圀伝』

小説は長ければ長いほどいい!という方(俺だ)には、
大変おすすめです。
水戸黄門様として知られている光圀公の生涯を
冲方ワールドな解釈で。
安井算哲がちょっと出てくるあたり、サービス精神旺盛です。
ちょっと一晩では読めない密度です。
三宅乱丈のコミカライズ版も読んでみたいです。


伊藤計劃円城塔屍者の帝国

小説はややこしいほどやる気が出るぜ!という方(俺だ)には、
超おすすめです。
舞台は1900年あたり、
未来のような、過去のような並行世界、
しかし、この時代でなければ成立しえない設定かも、
とも思います。
円城塔氏、他のも読んでみよう。



それから、もうわたくしごときが何も付け加えることもない作品ですが、
『キングダム』つづきが読みたい!
秦の始皇帝という歴史=最大のネタバレを知っていなかったら、
こんな心臓に悪い話はないです。