メタボラ

桐野夏生さんが、朝日新聞で連載していた小説。
新聞掲載時は切れ切れに読んでいたので、まとめて読んでみるかと、ギックリ腰予防で安静にしている隙に読んだ。
集団自殺や派遣労働、沖縄のこと、といった暗く重いテーマが小説全体をがっちりと支えている。登場人物が繰り出す多面性を追いかけて、分厚い一冊を一気に読んでしまった。アキンツのおバカさ加減が、全体のトーンを底上げしている。
どのテーマも、ガッチリと取材しているのだろう。なんて根性の座った人なんだろう!
宮古那覇、新潟に行ってきた後に読んだのは、何かの巡り合わせとしか思われない。

「OUT」がヒットしたときに、主婦が大ヒット作を!みたいに言われていたけど、「結婚して子供がいる」=「主婦」なんだろうけど、そりゃまたデカイ&乱暴なくくりだよな。人からどんな風にくくられようが、やりたい事をやる人はやるのだ。